頭痛のはなし
こんにちは。
暑かったり、涼しくなったりの毎日ですが、体調を崩されてませんでしょうか?
今日は頭痛のはなしをします。
どなたでも頭痛の経験はありますよね。
かぜをひいたときに起こる頭痛もいやな症状ですが、
その時の頭痛は、かぜが治ると頭痛もよくなります。

一方で、かぜとは関係なしに
「毎日のようにしめつけられる頭痛があって困っている」
とか
「1~2か月に一回(数か月に一回)激しい頭痛があって、
その時は、半日から一日くらいは痛くて寝たきりになってしまう」
などの症状に困っている方も多くいると思います。
おおざっぱに言うと
前者は「緊張型頭痛」
後者は「片頭痛」
といわれるものです。
診療をしていてしばしば意外に思うのが、
「もうこれはいつものことだし、自分は頭痛持ちだからしようがない」
と市販の頭痛止めを飲んで、あきらめてしまっている方が多いことです。
ところが、たとえば片頭痛なら抜群に効果のある薬が存在します。
片頭痛とキチンと診断された方で、
頭痛発作時に“トリプタン”という薬を飲むと
今まで一日悩まされていた症状が、ウソのように短時間ですっきりとなります。
(効き目には個人差もあるのですが…)
「トリプタンを一回試したけどあまり良くならなかったな」
という片頭痛の方も、
今は何種類かの性質の異なるトリプタンが出ているので、
いくつかを試してみるべきです。

ただし、「緊張型頭痛」の方にはあまり効果はありません。
ですので、まずは頭痛のタイプについて
しっかりと診断をつけてもらうことが重要です。
では緊張型頭痛の場合はどうしたらよいでしょうか。
これはまた次回お話ししましょう。