ショートステイ

2019.09.17

こんにちは。

暑くなったり、涼しくなったりと気温が落ち着かないですね。

どんどん日が短くなり、少しさみしい気もしますよね。

くれぐれも体調を崩さないように気をつけてください。

  

 

今日は認知症のかたが、ショートステイを利用したエピソードをご紹介します。

83歳男性のAさんはアルツハイマー型認知症で治療を受けています。

長男のご家族と同居し、食事の用意などはご家族がしてくれます。

多少のもの忘れはありますが、身のまわりのことは自分でしており、

会話もしっかりとできていました。

  

しかし経過中に徐々に意欲がなくなり、

日中も部屋にこもることが多くなりました。

そのうちに食欲もなくなり、体重はどんどん減っていきました。

色々な検査でも食欲低下の原因となる病気はみつかりません。

認知症の進行なのかもしれないと家族とお話をしていました。

デイサービスを利用したりして、状況を改善しようとしましたが、

症状は悪くなるばかりです。

もちろん薬の調整も行いましたが、効果はありませんでした。

ある時、ちょっとしたきっかけでショートステイを利用しました。

  

  

  

  

  

 数日間限定で施設入所をするのです。

すると環境の変化に緊張を感じたのか、

生活のふるまいに改善が出はじめました。

食事をしっかりするようになり、身の回りのこともできるように。

体重も少しずつ改善し、数か月の後に元の体重までに戻りました。

  

認知症では一般的に、環境の変化は状態を悪くさせることが多くみられます。

しかし今回は、むしろ緊張を強いられる環境で症状が劇的に改善しました。

こういうこともあるのだと、考えさせられたエピソードです。

介護者からすると

「ショートステイに送り出すのは抵抗がある」 

と感じている人もいるかもしれません。

  

でもこのように、皆さん多くの経験を経てきているせいか、

適応しようとする力は、まだまだ捨てたものではありません。

介護者の方の息を抜くためにも、

ショートステイは、ぜひ利用するとよいと思います。 

あしがムズムズ

2019.08.30

こんにちは。

暑さがひと段落と思った矢先に、大雨だったり、また暑くなったり…

かぜをひかれるかたも増えています。

睡眠はしっかりとるようにしてくださいね。

   

さて、今回はその睡眠にも少し関連のあるおはなしです。

この季節はエアコンがないと寝苦しいですよね。

  

ただ、この暑さとは別に、夜にベッドに横になった時に、

「手足がムズムズしてじっとしていられなくなる」

なんて症状を感じることはありますでしょうか。

この手足のムズムズするいやな感じは、

「手足を少しもぞもぞと動かすと良くなる」

なんてことを感じるかもしれません。

これらを

「むずむず脚症候群」

もしくは

「レストレスレッグス症候群」

といいます。

立派な神経機能の異常のひとつなんです。

   

 

  

  

正確には

①じっとしているとムズムズしてきて

②つい手足を動かしたくなり

③動かすとすこしムズムズがよくなり

④この症状は夕方から夜に感じやすい

という特徴があります。

    

「むずむずあし」といいますが、

おなじムズムズ感が手に出ることもあります。

からだの中の鉄分が不足して起こることもあれば、

脊髄が悪いことが原因であったり、

また腎臓が悪くて起こったりすることもあります。

その一方で、はっきりとした原因がわからないことも多くあります。

日本では100人に4~5人くらい発症しています。

    

この「むずむずあし」が何故つらいかというと、

気になってしまってあまり良く眠れなくなってしまうのです。

  

  

  

  

  

今では、この症状に対して効果があると言われているいくつかの薬があります。

もしお困りの方がいらしたら、一度クリニックで相談してみるとよいですよ。

転倒のあとの脳出血

2019.08.17

みなさんこんにちは。暑い日が続きますね。

当院でもお盆休みをいただき、スタッフみんなリフレッシュいたしました。

8月16日から診療を再開しています。

  

さて今回は転倒のあとにしばしばみられる脳出血の話をしますね。

「慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)」という病気です。

聞きなれない難しそうな名前ですが、

高齢の方にはしばしばみられる脳のケガです。

転んで頭をぶつけて、頭の中に血液がたまってしまうのです。

    

82歳男性のAさんはある日玄関先で掃除をしていると、

段差につまずいて転倒してしまいました。

  

   

  

  

頭をぶつけた感じはなかったとのことです。

転倒後に腰痛がひどくなり、整形外科にかかって腰の骨を調べてもらいました。

幸い骨折はなかったそうで、腰痛も痛み止めで少しずつ良くなってきました。

ところが徐々に歩くのに力が入らなくなり、

トイレに行くのも大変になってしまいました。

ある朝いよいよ歩けなくなり、緊急入院となりました。

入院後さらに左の手足の動きが鈍くなり、ここでやっと頭のCTをとると、

なんと頭の中に血のかたまりができていたのです。

     

  

左と書いてある方のうっすら白く見えるのが
血液のたまりです。

  

  

このように、頭をぶつけたかどうかもわからない衝撃でも、

数日~数週をかけてジワジワと出血がかたまりのように大きくなることがあります。

数週間かけて脳の圧迫症状を出してくるのです。

転んですぐではなく、時間をかけて症状が出てくるので、

転んだことすら忘れていることがよくあります。

こうなったら、血液を吸い出す処置(手術)が必要になってきます。

こんなこともあるので、私たち医師も

「どうもおかしい」

と思えば脳のMRIやCTを行うようにしています。

この慢性硬膜下血腫は、本当に色々な症状ででてくるので、私たちを悩ませます。

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