あしがムズムズ
2019.08.30
こんにちは。
暑さがひと段落と思った矢先に、大雨だったり、また暑くなったり…
かぜをひかれるかたも増えています。
睡眠はしっかりとるようにしてくださいね。
さて、今回はその睡眠にも少し関連のあるおはなしです。
この季節はエアコンがないと寝苦しいですよね。
ただ、この暑さとは別に、夜にベッドに横になった時に、
「手足がムズムズしてじっとしていられなくなる」
なんて症状を感じることはありますでしょうか。
この手足のムズムズするいやな感じは、
「手足を少しもぞもぞと動かすと良くなる」
なんてことを感じるかもしれません。
これらを
「むずむず脚症候群」
もしくは
「レストレスレッグス症候群」
といいます。
立派な神経機能の異常のひとつなんです。
正確には
①じっとしているとムズムズしてきて
②つい手足を動かしたくなり
③動かすとすこしムズムズがよくなり
④この症状は夕方から夜に感じやすい
という特徴があります。
「むずむずあし」といいますが、
おなじムズムズ感が手に出ることもあります。
からだの中の鉄分が不足して起こることもあれば、
脊髄が悪いことが原因であったり、
また腎臓が悪くて起こったりすることもあります。
その一方で、はっきりとした原因がわからないことも多くあります。
日本では100人に4~5人くらい発症しています。
この「むずむずあし」が何故つらいかというと、
気になってしまってあまり良く眠れなくなってしまうのです。
今では、この症状に対して効果があると言われているいくつかの薬があります。
もしお困りの方がいらしたら、一度クリニックで相談してみるとよいですよ。
転倒のあとの脳出血
2019.08.17
みなさんこんにちは。暑い日が続きますね。
当院でもお盆休みをいただき、スタッフみんなリフレッシュいたしました。
8月16日から診療を再開しています。
さて今回は転倒のあとにしばしばみられる脳出血の話をしますね。
「慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)」という病気です。
聞きなれない難しそうな名前ですが、
高齢の方にはしばしばみられる脳のケガです。
転んで頭をぶつけて、頭の中に血液がたまってしまうのです。
82歳男性のAさんはある日玄関先で掃除をしていると、
段差につまずいて転倒してしまいました。
頭をぶつけた感じはなかったとのことです。
転倒後に腰痛がひどくなり、整形外科にかかって腰の骨を調べてもらいました。
幸い骨折はなかったそうで、腰痛も痛み止めで少しずつ良くなってきました。
ところが徐々に歩くのに力が入らなくなり、
トイレに行くのも大変になってしまいました。
ある朝いよいよ歩けなくなり、緊急入院となりました。
入院後さらに左の手足の動きが鈍くなり、ここでやっと頭のCTをとると、
なんと頭の中に血のかたまりができていたのです。
左と書いてある方のうっすら白く見えるのが
血液のたまりです。
このように、頭をぶつけたかどうかもわからない衝撃でも、
数日~数週をかけてジワジワと出血がかたまりのように大きくなることがあります。
数週間かけて脳の圧迫症状を出してくるのです。
転んですぐではなく、時間をかけて症状が出てくるので、
転んだことすら忘れていることがよくあります。
こうなったら、血液を吸い出す処置(手術)が必要になってきます。
こんなこともあるので、私たち医師も
「どうもおかしい」
と思えば脳のMRIやCTを行うようにしています。
この慢性硬膜下血腫は、本当に色々な症状ででてくるので、私たちを悩ませます。
認知症サポート医
2019.08.02
いやいや、暑くなってきました!
外にいると、汗が噴き出てきますよね。
クリニックの中にいると、なかなかわからないのですが、
ちょっと外に出ると、汗がふき出てきます。
外でのお仕事は、ぜひ気をつけてくださいね。
さて、先日7月27日土曜日は、少しだけお時間をいただき、
診療終了時間を早めさせていただき、
「認知症サポート医養成研修会」
という研修会に参加してまいりました。
「土曜の昼から夜まで」と「日曜の朝から昼まで」の2日間、
日本全国からこの研修会のために医師が集まってきており、
ビックリしました。
「地域での認知症の方の診療、
そして日常生活のサポートにどのようにかかわっていくべきか」
というような内容で、
医学的な講義だけでなく、地域連携システムや行政のかかわり方など
色々な講義がありました。
まだ、私も花畑に来て、日が浅いですが、地域での認知症サポートにも
力を惜しまず、協力していきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
認知症のこと
ぜひご相談くださいね